淡路島牛乳株式会社では以下のような検査を行い、お客様に安全で安心できる安定した製品をお届けしています。

〇理化学検査

アルコール試験…酪農家からの生乳受け入れ時、70%アルコールと原料乳を等量混ぜ、凝固の有無を見ます。保存状態の悪い乳や、体調の悪い乳牛から搾った乳、初乳(仔牛を出産した直後の乳)などの生乳はたんぱく質が凝固するので見分けることができます。

〇抗生物質

抗生物質について、淡路島牛乳は、受け入れる原料乳を毎回厳密に検査しています。
酪農家が抗生物質を使用するのは主に乳牛の乳房炎の治療などですが、薬剤は青色に着色してあり、使用後は牛乳が青く染まるので目視でわかります。薬剤を使用した牛から生産された生乳は出荷できません。 また、酪農組合などの集乳所、牛乳工場では毎日厳しい受け入れ検査を行なっています。抗生物質は乳牛に直接投与するものなので、投与を中止してから一定期間経過しなければ出荷してはならないと決められています。また、その後も検査をし安全が確認されたうえで出荷しています。

〇細菌数

顕微鏡で直接、細菌の数を数え、検体1ml中の細菌数を算出します。現在は搾乳から牛乳工場受け入れまでの衛生管理がゆきとどき、原料乳中の細菌数は少なくなっています。

バクトスキャン…原乳の細菌数の検査を行います

〇官能検査

色や風味を調べます。飼料などが原因でおこる風味異常を避けるため、訓練された経験豊かな検査員が味、香りに異常がないかを調べます。

〇クリーンベンチ

埃や環境微生物の混入を防ぎながら無菌の状態で作業を行うための装置です。机の上のようなスペースの周囲に壁と天井を設けた箱のような構造をしており、ろ過した空気を作業スペースに送風し、無埃・無菌の状態に保ちます。一般細菌数、大腸菌群、黄色ブドウ球菌、サルモレラ菌、乳酸菌数等を測定しています。

〇放射能検査

放射能検査については、ヨウ素131、セシウム134、セシウム137を調べています。
淡路島牛乳については年2回、4月・10月に行っています。
他の製品についても不定期で行なっています。
過去3回分の放射能検査の結果はFAQ>放射能検査はしていますか?よりご覧いただけます。

〇残留農薬検査

農薬については、乳業会社や都道府県が検査しています。また、乳牛の飼料中の農薬についても国の基準にあっているかどうか厳しくチェックされています。ポジティブリスト制度による自主的なモニタリングも定期的に実施しています。
残留農薬検査は年1回実施しています。
検査項目(5項目)…BHC・DDT・アルドリン及びディルドリン・シロマジン・ジヒドロストレプトマイシン/ストレプトマイシン

〇HACCP

HACCP(ハセップ)とは、食品の製造・加工工程のあらゆる段階で発生するおそれのある微生物汚染等の危害をあらかじめ分析(Hazard Analysis)し、その結果に基づいて、製造工程のどの段階どのような対策を講じればより安全な製品を得ることができるかという重要管理点(Critical Control Point)を定め、これを連続的に監視することにより製品の安全を確保する衛生手段の手法です。
この手法は国連の国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)の合同機関である食品規格(コーデックス)委員会から発表され、各国にその採用を推奨している国際的に認められたものです。