厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」の中で、『牛乳を与えるのは1歳以降が望ましい』と書いてあります。「1歳以降が望ましい」とした理由は、ガイドには載っていませんが、2006年10月11日「授乳・離乳の支援ガイド(仮称)」策定に関する研究会第1回議事録によると『鉄欠乏の予防のため牛乳は生後12カ月以降に与える』とあります。牛乳はカルシウムとリンの含有量が多いため鉄と不溶性の複合物を形成し、鉄の腸からの吸収を阻害してしまうので、鉄欠乏により乳児の精神運動発達に大きな影響を及ぼすからのようです。鉄欠乏だけでなく、腎臓への負担、たんぱく質過剰によるアレルギーなどを考慮して、牛乳は1歳児以降から与えるように指導されています。